こんにちは。 “がくぶちょー”です。
ぶちょろぐ in ロンドン第2弾です。
そういえば、イギリスはロックミュージックの聖地でもありますね!ノッティングヒル(ロンドンのちょっと俗っぽい観光地)の骨董屋にて。
では、前回に引き続き、国立美術館テート・ブリテンで作品を鑑賞していきましょう。美大だしね
▼これは写真を使ったポップアーティスト、ギルバート&ジョージの作品。仲良しのギルバートおじさんとジョージおじさんがいつも合作しています。当初はこの作品みたいにイギリスっぽいスタイリッシュな作品が中心でした。現在はかなり楽しげな作品が多いですね。今日これから紹介するアーティストはみんな存命です。興味ある人はググってね。
▼…ただのストライプ?? いえいえ、もっと深い作品なのですよ〜 ブリジット・ライリーというイギリス生まれの女性の現代画家です。錯視の知覚心理学的なメカニズムにもとづいて、特殊な視覚的な効果を与えるよう計算されたオプティカル・アートの第一人者です。じっと見ていると、ゆらゆら揺れて見える不思議な絵です。
↓拡大 …とてもスタイリッシュでおしゃれな配色。
▼…もっとわかりやすい錯視効果がある初期の作品です。
ロールが回って吸い込まれそうな感じ。じっと見ていると動いているみたいです。ただ面白いだけではなく、スタイリッシュでカッコイイのが彼女の絶大な人気の秘訣でしょうか。
▼…現在生きているアーティストな中で、世界で最も高額な値段でその作品が取引されると言われているダミアン・ハーストの作品です。貝殻が標本のように並べられた初期の作品です。生命や医学に触発された作品が多いと言われています。この作品は日本ではあまり知られていないので、もっと有名な作品を次に紹介しましょう…
▼これが有名ですね!医学標本のようなホルマリン漬けの輪切り!の羊です。この写真のアングルでは普通の羊ですが、反対側は解剖した標本のようにくっきり内臓がすべて見えています…けっこうグロいのですが、命の美しさも感じます。この超有名所蔵作品は、ちょうどこの時、イギリスの田舎に巡回中だったので残念ながら見ることができませんでした。…なので、絵葉書で勘弁してください。(前に日本の美術館で見たことがあるから、自分的にはまぁいいっか…でした)
▼…で、最後は、Banksy(バンクシー)。「ロンドンを中心に活動する覆面芸術家。社会風刺的グラフィティアート、ストリートアートを世界各地にゲリラ的に描くという手法を取る。バンクシー本人は自分のプロフィールを隠そうとしており、本名をはじめとして不明な点が多い。」wikipediaより… 今、世界で1番ホットなアーティストですが、残念ながら、まだテート・ブリテンには展示されていませんでした。↓何コレ、Tシャツじゃん〜すいません、ノッティングヒルの本人非公認Banksyショップ(バッタ屋のニセモンということですね)で買ったおみやげです…
テート・ブリテンにはありませんでしたが、でも…本物を見たくてロンドン中を探し回りました!ネット上にけっこう紹介されているのですが、彼、どうも近いうちに壊される建物に描くことが多いみたいなので、なかなか見つかりません〜 ただ、このまますごすごと引き下がるわけにはいきません。ぶちょろぐ魂(?何だソレ)にかけても見つけるぞぉ〜
(この行間は、探し回る時間を表現しています)
やっと… 見つけたぞ〜!!
リアルBanksyだぁ〜!
消費文明社会を象徴するスーパーの買物カゴを持った女性がどこかに落ちてゆく… という作品です。この高さ!…どうやって描いたんだろう?
↓拡大
基本的には違法行為なので、人目を忍んで一晩でこっそり描かなくてはなりません。おそらくステンシルのような型紙をあらかじめ周到に準備して、凄いスピードで描くのでしょう。この、鋭く社会を風刺したグラフィックはやっぱり凄いとしか言いようがありません。…でも、良い子は決してマネしないでくださいね!私これでも大学の先生なので。
ところで、英国のロイヤルファミリーって凄くビジネスが上手ですね〜! (ダイアナ妃も住んでいたケンジントン宮殿おみやげショップにて)
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