今年は、シルバーウィークの休日があるので、すでに先週から後期授業が始まっています〜!
横浜美術大学は、2年生から実技8コース…絵画・彫刻・クラフト・プロダクトデザイン・テキスタイルデザイン・ビジュアルコミュニケーションデザイン・映像メディアデザイン・イラストレーション…に分かれて勉強しますが、2年後期の金曜日は「コンテクスト・アーツ科目」というコース以外の分野を学ぶ実技授業があります。コンテクストという言葉には、文脈・背景といった意味があり、本業のコース専門性の周辺分野を学び、豊かな表現につなげていくことがこの授業の目的です。
▲例えば「版画演習」。
絵画や彫刻といったファインアート系コースの学生が表現の幅を広げるために学ぶほか、印刷の原理が体験できるのでビジュアルデザイン系コースの学生にもおすすめです。
▲「日本画演習」の教室にて。
日本画の顔料って本当にきれいな色ですね!鉱物から作られる岩絵の具はとても高価です。ふつう油彩やアクリル絵具はチューブから色を出しただけで画面に定着しますが、日本画の顔料は…
膠(にかわ)という特殊な接着剤と顔料を混ぜて画面に定着させます。顔料の粉だけでは紙にくっつきませんよね〜。膠(にかわ)は、動物や魚の皮、骨などに含まれるコラーゲンが原料。肉や魚料理を置いておくとできる煮こごりと同じ原理で固まります。
顔料の色の名前って味がありますね〜。
「新橋」…? 明治時代、新橋駅近くの芸者さんが着る和服の色として流行ったそうです。欧米から輸入された化学染料です。「銀鼠ぎんねず」も、やはり江戸時代に着物の色として流行した明るい鼠ねずみ色です。一番右の「水干黒」も謎ですね…。水干(すいひ)とは、土を原料とした水干絵具(すいひえのぐ)のことで、その黒い色ということだそうです。
「版画演習」「日本画演習」のほかにもたくさんの「コンテクスト・アーツ科目」が開設されています。
…「デジタルアニメーション演習」「写真演習」「電子音楽演習」「ファッションデザイン演習」「グラフィックデザイン演習」「プロダクトデザイン演習」「絵本演習」「コンテンポラリーアート演習」「彫刻演習」「アートキュレーション演習」…
とてもいっぺんに紹介しきれませんね〜
とりあえず次回は、去年もご紹介した「電子音楽演習」の授業の様子でも見ていただこうかなと思っています。
お楽しみに!
昨年度の「電子音楽演習」で学生が制作した素敵な楽曲をYouTubeにアップしてありますので、ぜひ聞いてみてください。どちらかというとアコースティックな感じ…こういうのもMacで作れちゃうんだね〜 ちなみに映像は学生作品ではありません。プロが作った映像に学生が制作した音を乗せるという演習です。
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